2009年8月21日金曜日

銀塩フィルム装填〜ライカM2の場合

バルナックライカに比べフィルム装填がいくぶん楽になったM型ライカ。
とは言ってもめんどうですね。
それに"フィルム装填"なんて言ったて知っている人は少なくなりました。
昔はメカに強い?お父さんの仕事でした。
あの頃のお父さんは尊敬されていました・・・

さて、お父さんの権威は下がりましたが、値段がめっきり上がった銀塩フィルムを手に入れました。
24x36mm 27枚撮のカラーネガフィルム(デーライトタイプ)
ISO400
ISOとは国際標準化機構ですね。
昔はASA(アメリカ標準化規格)で表していました。
値はISO=ASAです。
ISO 400/27°の27°の方はDINですね。
DINはドイツ工業規格です。
下のフィルムは富士フィルムのSUPERIA PREMIUMで日本製です。
値段もPREMIUMですね・・・

日本のコニカはフィルム製造からは撤退していますがさくらフィルムとして日本のフィルムメーカーの老舗でした。
富士フィルムは観光地の売店に拡販し営業的に成功しましたが、フィルムの性能としては"さくら"の方が最初は先行していたと思います。
では、これからフィルム装填をしますね。
ライカM2の底蓋を開けるとフィルム装填の簡単なイラストが書かれています。
見ていただくと分かるのですが、フィルムの先の細い部分が販売されているものより長いですね。
そこでイラストのようになるようにフィルムをはさみでカットします。
カットした先端をスプールにはさみ込みます。
イラストと同じですね。
※バルナック型の場合はこのようにフィルムをカットした方がいいと思いますが、M型の場合は販売されているままでも装填には支障無いと思います。
そのままフィルムをボディーに滑り込ませて行きます。
注意することはフィルムのパーフォレーション(フィルム送り用の穴)がカメラ側の巻き取り用スプロケットの歯車にかみ合うようにすることです。
無事にパーフォレーションがギアにかみ合っていることが確認できれば裏扉を閉じ、底蓋を入れます。ロッキングキーを回して完了。

フィルムのたるみを直すために、ボディの巻き戻しノブを引き上げ矢印の方向に回します。
少しキツクなったら無理せず、巻き戻しをやめます。
もしちゃんとフィルムがスプロケットの歯車にかみ合っていないと巻き戻しノブの回転は止まらずそのまま空回りします。
その場合は最初からやり直しですね。
無事にノブが止まったら、一度シャッターを切ってボディー右上にあるフィルム送りレバーでフィルムを巻き上げます。
その時、先ほどの巻き戻しノブの内側の赤いドットのマークが回っていればちゃんとフィルムが巻き取られていると言うことです。
ライカには露出計はついていません。
ライカ純正の露出計(ライカメータMRorMR4)もありますが当然ながら新品のものはないのでなかなか程度のいいものは手に入りませんし値段も高いです。
精度が安定していて値段も手頃で使い易く、ライカのボディに比較的マッチする露出計としてフォクトレンダーブランド(コシナ製)からVC METER Ⅱと言うのが販売されています。
色は黒と写真のカメラに取り付けているシルバーの2種類ありますのでお手持ちのライカのボディにあわせればと思います。
ちなみに純正品の場合はシャッター速度ダイヤルと連動するのですが、フォクトレンダーの方は残念ながら連動しません。
でもとても使い易いです。

と言うことで一応フィルム装填完了。
それとフィルムカウンターをリセットしておいて下さい。
バルナックライカはほとんどものが逆算式カウンターですが、M2は順算式のカウンンターですのでフィルムカウンターは0にリセットしておいて下さい。
慣れれば簡単。
慣れるのに時間もかかりません。
必要以上に難しそうに仰る方がいますが、それほど大した事ではありません。
ただ油断しているとたまぁ〜にミスしていて撮った写真が全部ボツと言うこともあります。

上に書いた説明は"INSTRUCTIONS for the use of the Leica Camera Models M1,2,3&4"と言う説明書に書かれています。
カメラの構え方やレンズ交換の仕方、速写用のライカビット、露出計のライカメーターなどついても書かれています。
たぶん今でも手に入るのではないでしょうか?


0 件のコメント: